クリニック経営と人材紹介
クリニックの顧問弁護士をしていて、意外とご相談が多いのが「人材紹介会社とのトラブル」です(なお、人材紹介そのものを否定する趣旨ではありませんので、念のため。)。
特に、人材紹介会社を利用して勤務医を採用する場合のトラブル事例が多いですね。
紹介された医師が突然辞めた、患者とトラブルをおこした、期待していた能力が無いなどの事例です。
人材紹介会社を通じて勤務医を採用した場合、当然紹介料が発生するわけですが、採用した医師の年収に応じて紹介料がきまる(20%程度)ので、総じて費用は高くなります。
そのため、トラブルになった場合の被害が大きいという特徴があります。
紹介を受けた医師を採用する際に、十分な面接を行うということも重要ですが、人材紹介会社との契約内容を十分に把握することがポイントです。
トラブル内容によっては、紹介料の一部が返金される場合もありますし、そうでなくとも、継続的な関係を考慮して、返金に応じてくれる場合もあります。
よりよいクリニック運営のために、賢く人材紹介会社と付き合っていくことが重要です。
