個別指導の現状(平成30年度)
厚生局が行う個別指導の状況については、多少のタイムラグがありますが、毎年公表されています。現時点では、令和元年12月19日付で「平成30年度における保険医療機関等の指導・監査等の実施状況について」が公表されています。
【個別指導】4,724件(前年度比 107件増)
【指導による返還分】32億7869万円(前年度比 約1億5000万円増)
返還金が経営に与えるインパクトも大きいですが、個別指導の準備や指導後の改善報告についても、大きな労力を要します。
重要になってくるのは「カルテの記載」です。
外来管理加算や特定疾患療養管理料などは、カルテの内容から「どのような指導を行ったのかがわかる」かどうかで、指導対象とされるかどうかが分かれます。
忙しい日々の診療の中で、十分なカルテ記載を行うことは難しい部分もありますが、厚生局との関係でも、患者さんとの関係でも、詳細なカルテの記載がクリニックを守ることにつながります。
